千 利休は、日本の文化や美術を知る上で必ず登場する人物。
その業績やエピソードを紹介した本は、分厚い研究書から小説、絵本、まんがまで山ほどあるが、本書は豊富な図版と最新の研究成果に基づき、初心者にもわかりやすく紹介するアート・ビギナーズ・コレクションの最新作で、三千家の一つ、武者小路千家15代次期家元の千 宗屋さんが著者となっている。
その内容も「Who is Rikyu?」と題され、その時代背景から、生い立ち、家族、姿絵など利休その人を紹介する第1章からはじまり、「千利休の茶道具」、「利休の遺したもの」という3章で全体が構成されている。
特に第2章では、「利休の見たもの持ったもの」と「利休が見立てたもの作らせたもの」とに分け、利休の愛した名物道具をその営為とともに紹介している。図版も豊富で見ているだけで楽しく、解説も端的。
いままで読んできた解説書を一度ぜんぶ忘れて、本書から利休を知ってみたかったかな、と思わせる一冊だ。
【書籍INFO】
書籍 「アート・ビギナーズ・コレクション もっと知りたい 千利休と茶の湯」
東京美術/ 2,300円+税 /2026年3月28日
